Wi-Fiに使われる2.4GHz帯と5GHz帯とは?

この記事について
【Wi-Fiに使われる2.4GHz帯と5GHz帯とは?】

この記事では、Wi-Fiルーターで使用される2.4GHz帯と5GHz帯についてまとめています。

・2.4GHz帯と5GHz帯とは?
・2.4GHz帯の特徴
・5GHz帯の特徴

 

2.4GHz帯と5GHz帯とは?

2.4GHz帯と5GHz帯は、「ISMバンド(別名:産業科学医療用バンド)」に属しており、
国際的に決められている周波数帯です。

 

そもそも周波数は、無限に存在しているわけではないので、色々な人が好き放題に使ってしまうと干渉が発生してしまいます。

そこで日本では電波法によってルールが設けられており、周波数帯によっては免許を取得している必要があります。

 

その中でもISMバンドは、免許不要で取り扱えるということもあり、さまざまな機器がこの周波数帯を使用しています。

 

2.4GHzと5GHz帯を使用している機器

多くの機器がISMバンドを使用していますが、どのようなものがあるのでしょうか?
・Wi-Fi(無線LAN)
・Bluetooth(ブルートゥース)
・コードレス電話
・電子レンジ
・アマチュア無線
・ドローン
・Wi-Fi(無線LAN)
・気象、航空レーダー

 

これらは同じ周波数帯を使用しているので、場合によっては電波干渉を起こす可能性があります。

 

2.4GHz帯の特徴

・遠くまで電波を届けられる
・電波干渉がおきやすい
・速度が遅い

それぞれ詳しく説明していきます。

 

遠くまで電波を届けられる

一般的に低い周波数は、電波を遠くまで届けられるという特徴があります。

 

たとえば、AMラジオの場合は「526KHz~1606KHz」という低い帯域が使われていますが、FMラジオは「7600KHz~9400KHz」の高い帯域を使用します。

そのためAMラジオの方が障害物にも強く、電波を遠くまで届けられます。

 

Wi-Fiで使われている2.4GHzは、5GHzよりも遠くまで電波を届けることが出来ます。

 

電波干渉がおきやすい

2.4GHz帯は、多くの電子機器で使用されているので、電波干渉が起きやすくなります。

 

たとえばインターネットをしている最中に電子レンジを使うと、ネットが切断されることがあります。

電子レンジは、2.45GHzを使いますので、その電磁波がWi-Fiに干渉してしまったために起こる現象です。

 

速度が遅い

周波数が低いと、伝達できる情報量が少なくなります。

 

そのため、まずは5GHz帯を使ってみて、つながりにくい場合などに2.4GHz帯に切り替えるという使い方が一般的です。

 

5GHz帯の特徴

基本的には2.4GHz帯とは、逆の特徴となります。

・電波が遠くまで届きにくい
・電波干渉が少ない
・速度が速い

 

5GHz帯を使って良い場所といけない場所

5GHz帯は、2.4GHz帯と違い、使ってよい場所といけない場所が存在します。

 

その理由は、「気象レーダー」などの各種レーダーと電波干渉を起こしてしまうためです。

 

では、どこで何を使ってよいのかを説明していきます。

 

まず下記の表のように、5GHz帯の周波数は「W52」「W53」「W56」の3つのグループに分けられています。

このグループによって、「使って良い場所といけない場所」があります。

 

<屋内の場合>

屋内であれば、どのグループも使用することができます

 

ほとんどはこのケースだと思いますので、宅内や社内で使用する分には気にする必要はありません。

Wi-fi屋内での使用

 

<屋外の場合>

屋外の場合、「W53」を使用することができません。

 

その一方で「W56」は屋外でも使えますが、レーダーの電波を検知した場合は、Wi-Fiルーターの方の「周波数を変える」必要があります。

この自動で周波数を切り替える機能をDFS(動的周波数選択)と呼びます。

 

DFSは各Wi-Fiルーターで装備されています。
Buffalo製であれば「DFS障害回避機能」「干渉波自動回避機能」を搭載しており、エレコムでは「DFS障害回避アダプター」なども販売されています。

 

また、平成30年6月以降には「W52」を屋外で使用することができるようになっていますが、「事前登録が必要」であったり、「気象レーダーに影響を与えない場所」などの条件が必要になります。

Wi-Fi屋外での使用

 

<上空の場合>

上空の場合、5GHz帯を使用することはできませんが、ドローンは2.4GHz帯で飛ばすことが可能です。

Wi-Fi上空での使用

 

2.4GHzと5GHzの両方に対応する「Wi-Fi6」

やはりスマートフォンやモバイルを使用する場合は、「早くて」「安定」していることが何よりではないでしょうか?

 

最近話題のWi-Fi6は、2.4GHzと5GHzの両方に対応していますので、トライバンドやバンドステアリング機能を利用することで快適に使うことができます。

 

今後Wi-Fiルーターを買い替える場合は、Wi-Fi6に対応している製品をおすすめします。

 

まとめ

項目説明
2.4GHz帯と5GHz帯とは?国際的に決められている周波数帯で、免許不要で取り扱える帯域
2.4GHzを使用している機器・Wi-Fi(無線LAN)
・Bluetooth(ブルートゥース)
・コードレス電話
・電子レンジ
・アマチュア無線
・ドローン
5GHz帯を使用している機器・Wi-Fi(無線LAN)
・気象、航空レーダー
2.4GHzの特徴・障害物に強いので、遠くまで電波が届きやすい
・電波干渉が発生しやすい
・速度が遅い
5GHzの特徴2.4GHzの逆
5GHzの注意点使用できない場所がある。
DFSでチャンネルが変わることがある。

 

おすすめ記事

無線LANで使われているWi-Fiルーターとはどのようなものでしょうか?

 

関連記事

この記事について 【Wi-Fi無線ルーターとは?】この記事では、当たり前のように使われている「Wi-Fi無線ルーター」ってどういうものかをまとめています。分かりやすく・かみ砕いて解説しようと思いますので、少しでも参考になれば幸いです。[…]

Wi-fi無線ルーターとは

 

Microsoft 365への乗り換えは終わっていますか?

 

買い切り版のOfficeは、2026年にサポートが終了する予定になっています。

Amazonでは公式よりも割安で購入することができますので、おすすめです↓