NASとUPS(無停電装置)のおすすめ構成をご紹介!

NASとUPS連動(無停電装置)のおすすめ構成をご紹介!

NASとUPS(無停電装置)は、セットで構築することが多いです。

 

ですが、どの組み合わせを選んでいいか分かりますか?

 

世の中には、たくさんの商品があり「ほんとうにこの組み合わせで使えるのか?」等の疑問がよくあります。

 

今回は、ある構成例を実際にセットアップしました。

 

簡単に言ってしまいますと、下記の構成をご用意して頂き、この本記事のセットアップを実施すると、データ消失のしにくいNAS環境が完成します。

 

ご検討されている方はぜひ一読下さい。

 

今回セットアップする構成について

このTerastation TS5210DNは、HDDを複数積んでいるため、1つのHDDが不良を起こしても、もう1つHDDによって、データを守ってくれます。

 

UPS(無停電装置)は、停電やNASのコンセント抜けが発生した場合に一時的に電源を供給してくれますので、電源ブチ切れによる故障を減らしてくれます。

 

外付けUSBHDDは、NASのデータを外部にバックアップすることができるため、NASの基板・電源・ファンなどが故障したとしても、データ復旧することができます。

 

付属品

では、付属品から確認していきます。

Terastation TS5210DNの付属品

Terastation付属品

  1. 電源ケーブル
  2. 2P→3P変換コネクタ
  3. LANケーブル
  4. 前扉のカギ
  5. 説明書

今回、NASはUPSに電源接続する為、2P→3P変換コネクタは、使いませんでした。

 

APC BR1000S-JPの付属品

写真撮り忘れました。すみません。

APC BR1000S-JPの付属品
  1. USBケーブル
  2. ユーティリティCD
  3. 説明書

 

BUFFALO HD-LE8U3-BAの付属品

BUFFALO HD-LE8U3-BAの付属品

  1. ACアダプタ
  2. USBケーブル
  3. 説明書

 

UPS準備

① UPSのカバーを外します。

② バッテリーを抜きます。この時赤いシールは上を向いています。

APC BR1000S-JPバッテリー取り付け

③ バッテリーを回転させ、緑シールを上にして再度セットします。

APC BR1000S-JPバッテリー取り付け2

④ カバーを閉めます。

機器の接続

下図のように、ケーブルを接続します。 電源はまだ入れません。

UPS、NAS、HDD接続例

UPSの背面はこのようになっています。

APC BR1000S-JP背面

Terastationと外付けHDDは、停電になってもいいように、「バックアップコンセント」へ接続します。

 

また「サージ保護のみコンセント」は、バッテリーバックアップが不要な機器を接続します。
例えば、ハブやプリンターやスキャナーなどが該当します。

 

Terastationの背面はこのようになっています。

TS5200DN背面

USBポートは、2つありますので、UPSと外付けHDDを接続します。 また、LANポートは3つあり、そのうち2つは1Gbpsで、残りの1つは10Gbpsに対応しています。

 

接続が完了したら、UPSの電源を入れ、Terastationの電源を入れます。

 

Terastation初期セットアップ作業

① NAS Navigator2を起動します。 インストールしていない場合はダウンロードします。 → Nas Navigator2

NAS Navigator2

 

② 「正しいIPアドレスへ変更しますか?」と表示されたら、「はい」をクリックします。 自動でパソコンのIPセグメントに合わせてくれます。

NAS Navigator画面

 

③ パスワードを入力し、OKボタンをクリックします。

管理パスワード画面

 

④ 「OK」ボタンをクリックします。

NAS Navigator2 IPアドレス変更

 

⑤ IPアドレスが付与されたことを確認します。

NAS Navigator2 IP変更

 

⑥ 右クリックし、「Web設定画面を開く」をクリックします。

 

⑦ 「次へ」をクリックします。

 

⑧ プロキシサーバーがあれば、設定を行います。 通常、一般的に家庭では使用しません。

 

⑨ キキNaviの登録画面が表示されますので、「スキップ」します。

 

⑩ 「閉じる」をクリックします。

 

⑪ コントロールパネル画面に入ることが出来ました。

コントロールパネル

 

⑫ フォルダパスを入力し、エクスプローラーでアクセスできることを確認します。

エクスプローラー

 

Terastation基本設定

続いて基本的な設定を実施します。

リスト

  1. ネットワーク設定
  2. ワークグループ設定
  3. 時刻設定

ネットワーク設定

① コントロールパネルからネットワーク→IPアドレス→ギアマークをクリックします。

terastation IPアドレス

 

② 「編集ボタン」をクリックします。

terastation IPアドレス

 

③ IPアドレスを固定にする場合は、「DHCP」のチェックを外します。
  固定したいIPアドレスを入力します。
  サブネットマスクを入力します。
  デフォルトゲートウェイを入力します。
  「OK」ボタンをクリックします。 ※IPアドレスは固定にしておくことをお勧めします。

テラステーション ネットワーク情報の変更

 

ワークグループの設定

① ネットワーク→ワークグループ/ドメインのギアマークをクリックします。

テラステーション ワークグループの変更

 

② 画像がないですが、ワークグループ名を変更が可能となっています。

 

時刻設定

① 管理→名称/時刻/言語→ギアマークをクリックします。

テラステーション 時刻変更

 

② 時刻→編集をクリックします。

テラステーション 時刻変更

 

③ NTP機能(時刻を自動で合わせてくれる機能です。)を有効にするか無効にするかを選択します。 ※NTPはネットワークの設定等が正しく行われていれば、利用可能です。

テラステーションNTP

 

USBHDD接続の確認

① 「ストレージ」をクリックし「USBドライブ」のギアマークをクリックします。

terastation USBドライブ設定

 

② USBドライブが認識されていることを確認します。 モデル名や容量などに間違いがないかを確認します。

テラステーション USBドライブ設定

 

③ また、エクスプローラーで確認し「USBDISK1」が存在していることを確認します。 これが外付けHDDとなります。

usbdisk1

 

バックアップスケジュール設定

① バックアップ→バックアップのギアマークをクリックします。

Terastationバックアップ設定画面

 

② 「追加」ボタンをクリックします。

terastation バックアップ設定画面

 

③ 下記項目を設定します。

terastation 日次バックアップ
  • 「タスク名」に好きな名称を入力します。
  • 「実行スケジュール」を選択します。
  • 「実行日時」を設定します。
  • 「動作モード」を選択します。
動作モード:上書きバックアップ(差分バックアップ)をお勧めします。
※バックアップ元(NAS)とバックアップ先(USBHDD)の中身が一緒になるようにバックアップしてくれます。 
容量が肥大化しにくい事や、ファイル構成がそのまま戻せるなどのメリットがあります。

 

④ 下記項目を設定します。

terastation バックアップ条件
  • バックアップ元が識別可能なフォルダーを作成する。→「USBHDDへのバックアップ時にルートフォルダを自動で生成してくれます。」
  • エラーで終了した後も次回バックアップを実行する
  • ゴミ箱をバックアップ対象から外す

 

⑤ 追加ボタンをクリックします。
terastationバックアップ追加ボタン

 

⑥ 左の画面でバックアップしたいフォルダを指定し、右の画面でusbdisk1を選択します。 OKボタンをクリックします。

terastation バックアップ元と先

 

 

⑦ バックアップフォルダが複数ある場合は、⑤~⑥を繰り返します。 「OKボタン」をクリックする。 ⑧ 設定を確認し、OKボタンをクリックします。

テラステーション バックアップタスク設定

 

 

⑨ 実行日時にバックアップ処理が走りますので、完了後はUSBDISKにデータが取得できているかを確認します。

 

 

UPS(無停電装置)連動設定

① 管理→電源管理をクリックします。

UPS電源管理設定

 

 

② 編集をクリックします。

編集をクリック

 

 

③ 下記項目を設定します。

UPS連動機能設定
  • 「このTeraStationに接続されたUPSと連動する」を選択します。
  • 「UPS接続方式」:該当する接続方式を選択します。
  • 「電源異常時のシャットダウン条件」:電源異常が1分続いた場合を選択すると1分後にNASがシャットダウンします。
  • 「TeraStationシャットダウンした後にUPSをシャットダウンする」を「はい」にすると、NASシャットダウン後にUPSも同様にシャットダウンします。
  • 「電源供給復旧後にTerastationを起動する」を「はい」にチェックすることで、復旧後に自動で起動します。

 

「OK」ボタンをクリックする。
④ 再度、電源管理のギアマークをクリックします。
「UPS状態」が、「連動中/正常」になっていることを確認します。

UPS連動中か確認画面

 

 

UPS動作確認

では、実際にコンセントを抜いて、UPSやNASが正しくシャットダウン動作するかを確認します。
① UPSの元の電源コンセントを抜きます。

コンセントを抜く

 

 

② Terastationのパネルが赤色になり、UPSから「ピーピー」と音が鳴り始めます。

terastation not connected

 

 

③ 1分経過すると、Terastationがシャットダウン動作を開始し、完了します。
④ USBHDDもTerastationに連動し、シャットダウンしたことを確認します。

APC 外観

 

 

⑤ その後、UPSがシャットダウンし、全ての機器がシャットダウンしたことを確認します。

APC UPS シャットダウン後

 

 

⑥ 電源が復旧したと仮定し、UPSの電源コンセントを接続します。
UPSの電源が自動で入ります。 その後、Terastationの電源が自動で入ったことを確認しました。 最後に、TerastationをLANに参加させて完了となります。

 

まとめ

今回気を付けるポイントとしては、下記の2点です。

ポイント①:USBHDDへのバックアップ設定後にバックアップが正しく取得できたかを必ず確認すること
ポイント②:UPSの電源供給停止後の動作確認を行っておくこと

 

せっかくのバックアップの仕組みと、故障防止の装置なので間違いなく動作するかを確認しておきます。

 

 

今回セットアップレビューした商品について

 

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