サブドメインをメインドメインで公開する方法【WADAX】

サブドメインをメインドメインで公開する方法【WADAX】

今回は、サブドメインで作ったWEBサイトを、メインドメインに移行するケースを実践しました。

 

WADAXさんの実施情報はあまりないので、少しでも参考になればと思います。

 

また、作業にあたっては自己責任でお願いします。
※バックアップなどは随時取っておくことをおすすめします。

 

やりたいこと

・ 元々メインドメインでWEBサイトを運用しています。
・ 新しいWEBサイトをサブドメインで作成しました。
・ それを、メインドメインとして公開したい。

ということです。

 

また本記事では、ドメイン名を下記のように仮定します。

  • メインドメイン:https://test.co.jp
  • サブドメイン:https://sub.test.co.jp

 

作業前の状況

作業前のディレクトリ構成は下記のような感じです。

現在のディレクトリ構成

ちなみにホスティング会社は、WADAXさんを使用しています。

 

最終的には、サブドメインのWEBサイトをメインドメインで公開できましたので、その過程をまとめます。

 

その① ドキュメントルートを変えればいい?

WADAX内のコンソールへログインすると、「ドキュメントルート」の項目を発見しました。

WADAXドキュメントルート

 

ちなみにドキュメントルートとは「外部に公開するディレクトリ(フォルダ)パス」のことです。

 

まだ作業前ですので、当然ですが「メインドメインのフォルダパス」が設定されています。

 

ということは、ここをサブドメインのフォルダパスにすれば作業終了?

 

そこで、WADAXさんに問い合わせてみると、「ドキュメントルートの変更は、同じディレクトリ配下ならば、適応できる」という回答でした。

 

つまり下記のようなディレクトリ構成なっていれば使えたようです。

メインドメインディレクトリのサブディレクトリ

 

ですが現状は、下記の構成なので不可能でした。

 

その② 複製する

WADAXさんの契約プランには「複製」という機能があります。

 

これは「WordPressを丸ごと、別のディレクトリにコピーをする」という機能です。

WADAX複製

 

これを利用できそうです。

 

つまりサブドメインのフォルダ(sub.test.co.jp)を、メインドメインのフォルダ配下に丸ごと「複製」します。
そして「その①」で確認したドキュメントルートを複製したフォルダに変更すれば良いということになります。

 

下記のようなイメージですね。

WADAX複製した後のディレクトリ構成

 

ここで疑問に思ったのが「コピー先にWordpressを予めインストールしておかなくていいの?」や「プラグインの入れ直しは必要?」「Wordpress設定のサイトアドレスは変えなくていいの?」などなど。

 

まぁ、複製だけなら「とりあえずやってみればいっか」という理解に行きつきました。

 

まずは、予めバックアップを取っておきます。

 

WADAXには、「バックアップマネージャ」という機能がありますので実行して、完了したことを確認します。

WADAXバックアップマネージャ

 

その後、WordpressとPHPのバージョンを最新にしました。
※古いと不具合が出る可能性があるようです。

 

また、私は複製前にプラグインを無効化にしませんでしたが、念のため無効にしておくことをおすすめします。

 

それでは実際に、サブドメインの「複製」ボタンをクリックします。

WADAX複製

 

下記の画面になるので、コピー先はメインドメインを選択し、好きな名前のサブディレクトリ名を入力します。
※今回はcopy

WADAX複製のソースターゲット

 

OKボタンをクリックすると、5分程度で完了しました。

 

では実際に、ブラウザで「https://test.co.jp/copy」にアクセスしてみます。

 

問題なく閲覧できました^^

 

結果的には、WordPressを再インストールする必要も、プラグインを入れなおす必要もありませんでした。

 

念のため、Wordpressの設定を確認してみると、「Wordpressアドレス」と「サイトアドレス」欄は自動で書き換えられていました。

wordpressサイトアドレスの変更

 

その③ ここで迷う

複製が終わったので、「その①」のドキュメントルートを変更すればいいということになります。

 

しかし、ふと思ったのが、「ドキュメントルート変更後は、WordPressのサイトアドレスも変えなければいけないよね?」

 

要は「サイトアドレス」欄を、下記のように変更しなければならない気がします。

Wordpressサイトアドレス

 

ですが、WADAXさんのケースでググっても情報が見つかりません。

 

他にもいろいろ調べてみると、index.phpと.htaccessを変更すれば良いことが分かりました。

 

情報が多いので、それで進めることにします。

 

ここからの概要を先に伝えると、このようにしたいと思います。

  1. サブドメインのフォルダをメインドメイン配下に複製(※ 今ここまで終わっている)
  2. メインドメインのindex.phpに、サブディレクトリを参照するように設定(index.phpの編集)
  3. index.htmlではなく、index.phpを優先して読み込むように設定(.htaccessの編集)

サブドメインをメインドメインで公開するイメージ

 

その④ Wordpressのサイトアドレスを変更する

まずは、Wordpressのサイトアドレスを変更していきます。

 

「その②」で複製したサイト(copy)のWordpressへログインします。

 

「設定」→「一般」→「サイトアドレス(URL)」のアドレスを修正します。

・修正前:https://test.co.jp/copy
・修正後:https://test.co.jp/

 

「Wordpressアドレス」は変更しません。

Wordpressサイトアドレス

 

その⑤ index.phpをダウンロード→修正→アップロードする

WADAXコンソールにログインして、ドメイン→ファイルマネージャーを開きます。
※ファイルマネージャは、サーバー内のファイルやフォルダを操作することができます。

WADAXファイルマネージャ

 

下記の「index.php」をローカルにダウンロードします。
※ここでは、copyフォルダ内のindex.phpをダウンロードします。

index.phpをダウンロードする

 

ダウンロードした「index.php」をメモ帳で開き、フォルダ名を書き加えます。
※今回の場合は、「/copy」の文字を書き加えます。

index.phpにサブドメインパスを書き加える

 

上書き保存します。

 

ファイルマネージャを使い、上書き保存したファイルを「メインドメイン直下」にアップロードします。
※ダウンロードした場所とは異なりますので注意。

index.phpの編集後アップロード先

 

その⑥ .htaccessを修正する。

今の状態で、ブラウザを使い「https://test.co.jp」(メインドメイン)にアクセスすると、「httpdocs」フォルダ内の「index.html」が読み込まれるようになっています。

htaccessの読み込み先

要は古いWEBサイトが開いてしまい、まだ何も変わっていない状態です。

 

それをindex.phpが先に読み込まれるように変更したいと思います。

index.phpが先に読み込まれるように変更

 

その為には、メインドメイン直下の「.htaccess」に一文追加します。

 

さきほどと同様に、WADAXコンソールにログインして、ドメイン→ファイルマネージャーを開きます。

WADAXファイルマネージャ

 

メインドメインフォルダ内に入っている「.htaccess」をローカルにダウンロードします。

.htaccessをダウンロードするファイル

 

ダウンロードした「.htaccess」をメモ帳で開き、最終行に下記の一文を追加します。

DirectoryIndex index.php index.html

 

そして上書き保存し、同じ場所へアップロードします。

 

この一文を追加することで、index.htmlよりもindex.phpが優先して読み込まれるようになります。

 

この状態で、ブラウザを使いメインドメイン(https://test.co.jp)へアクセスすると、新しい方のWEBサイトが開くはずです。

 

その⑦ 後処理

「その②」で複製した再に、各ページに設置してあるリンクも書き換わっていますので、修正が必要です。

 

まとめ

今思えば、最初の「複製」を、メインドメインのディレクトリ(httpdocs直下)にしてしまえば、「.htaccess」の編集だけで終わってたと思います。

 

今回は、回り道をしてしまいましたが良い勉強になりました^^;

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