Wi-Fiルーターのトライバンドってなに?

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【Wi-Fiルーターのトライバンドってなに?】

近年では一人あたりが持っている電子端末の数がどんどん増えていっていますね。

 

例えば家庭用と仕事用のスマホをそれぞれ持っていて、家に帰ればモバイル端末で動画を見る、そして在宅ワーク用のノートパソコンでお仕事・・・といった具合に電子機器に囲まれている人も多いでしょう。

 

今回は、そのような環境でこそ力を発揮する「トライバンド」についてまとめます。

 

トライバンドとは?

トライバンドとは、Wi-Fiルーターに搭載されている技術の一つです。
2.4GHz帯が1つ、5GHz帯が2つの合計「3つの帯域」を同時に使用することができます。

 

下図のように、通信時に「3つの道」を同時に使用できるのがトライバンドです。

トライバンドのイメージ図

 

また、「2つの帯域」を使用できる技術をデュアルバンドと呼びます。

デュアルバンドイメージ図

 

なんで3帯域も作れるの?

2.4GHz帯が1つというのは分かりますが、5GHz帯はなぜ2つ存在できるのでしょうか?

 

ちょっとややこしい話になりますが分かりやすく解説致します。

 

ひとくちに「5GHz帯」と言っていますが、該当する周波数帯は「5,180MHz~5,700MHz」となります。
※メガ表記に変換しています。

 

この周波数を細かく分けていき、それぞれに「チャンネル」という数字を割り当てていきます。

・5180MHzは、「36CH」
・5200MHzは、「40CH」
・5220MHzは、「44CH」

といった具合に合計で19個のチャンネルを割り当てていきます。

 

そうすると下記の表のようになります。

5GHz帯チャンネル一覧表

 

そしてさらに、そのチャンネルを3つグループに分けていきます。

・36~48CH・・・「W52」
・52~64CH・・・「W53」
・100~140CH・・・「W56」

 

そうすると下記の表のようになります。

5GHz帯のチャンネル一覧表

 

トライバンドは、上記の3つのグループのうち「W52とW53」を1つ目の帯域とし、「W56」を2つ目の帯域にしています。

 

つまりトライバンドは、使用できる5GHz帯の周波数を2つに分けることで、通信ルートを増やしたということになります。

 

 

トライバンドのメリット

トライバンドのメリットは「スマートフォンやモバイルなどの端末が多くても高速通信を維持できる」ところにあります。

 

トライバンドのデメリット

トライバンドのデメリットは「製品の価格が高い」というところです。

 

結局トライバンドって必要なの?

トライバンドが一番効果を発揮するのは、「多くの端末」を使っていたり「大容量のデータ」を扱う場合です。

 

たとえば、下記のような環境に適しています。

・社員や生徒、または家庭で多くのデバイスを使っている
・大容量のデータを扱っている(ZOOMなどのリモート会議や動画を使用する現場)

 

また家庭の場合も在宅ワークを行っていたり、電子機器を多く所持する場合は効果的です。

・スマーフォン
・モバイル
・ノートパソコン
・ゲーム機
・動画データの共有
・Amazon、Netflixなどの動画配信サービス
・IoT(Internet of Things)

 

このように「多くの端末」や「大容量のデータ」を扱う場合は、トライバンドに加えてWi-Fi6に対応している製品も検討すると良いでしょう。

逆にそうでもない場合は、オーバースペックになってしまいますので、「デュアルバンド」を選ぶことで低価格で構成できます。

トライバンドの注意点

よくWi-Fiルーターを買い替える理由として「現在、何かに不満があるから」ということがあります。

 

ですが、下記のような症状がある場合は、トライバンド対応のルーターを購入しても解決しないことがあります。

・接続が切れやすくて不安定
・接続している台数が少ないのに速度が遅い

 

トライバンドは、接続エリアを広げることはできませんし、台数が少ないのに遅いのはインターネット回線などの「別の原因」であることもあります。

 

もし離れた場所での通信を安定させたい場合は「メッシュネットワーク」対応の製品で解決することが多いです。

 

また速度が遅い場合は、下記の記事を参考にしてみて下さい。

 

まとめ

項目説明
トライバンドとは?3つの帯域を同時に使用することができる
なぜ3帯域も使用できる?5GHz帯を2つの別々のルートに分けたから
トライバンドのメリット端末が多くても高速通信を維持できる
トライバンドのデメリット製品の価格が高い
トライバンドって必要?端末が多くて通信量が多い場合は必要
トライバンドの注意点接続エリアを広げるものではないし、接続台数が少ないのに遅いのであれば、「別の原因」かもしれない

 

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